今月の一言 2020年8月

 休業要請による休校が3月から5月一杯まで続き、やっと6月から授業を再開することができました。塾内では、日頃の衛生面はもちろんのことですが、教室の机の数を減らして間隔を拡げたり、換気に気をつかったり、感染予防を徹底するのは仕方がないことです。そんな中、授業が始まってから困ったことが起きてしまいました。新しく入学してきた生徒も増えるにつれて、生徒も職員もマスクを着用しているので、お互いの顔が半分しか見えず、生徒の名前と顔が一致しづらいのです。特に、私は人の顔を覚えるのが遅く、人一倍時間がかかってしまうので、マスクをしていると尚更覚えづらくなります。7月に入って、テスト対策授業の合間に食事をしている生徒を見て、ようやく顔を覚えることができました。

 飛沫を防止するためにはマスクが有効だそうですが、着用して授業をするのはとてもしんどいです。マスクをするのが普通の生活の一部になっているので、つけること自体は何でもありません。しかし、授業をすると、声を出している間は吸う空気が薄くなり、布によって遮断された声のボリュームを上げなければならない分体力を使います。一日に5本以上授業をやると、喉がいつもより渇き、体を動かしていないにもかかわらず疲労感が倍増します。もしかすると、これはダイエットになるかもしれません。なるべくお腹から声を出すように努めて、出たところを引っ込められればいいと思います。

 先日、塾のビルの近くで卒業生に声をかけられました。お互いマスクをしていたので、私はもちろんすぐにはわかりませんでしたが、その生徒はすばやく気付いてくれたのです。幸いその生徒はマスクを外してすぐに名乗ってくれたので、数千人の卒業生の中から何とか思い出すことができました。塾を卒業して15年以上は会っていないはずなのに、その生徒は顔の半分で私のことを覚えてくれていました。少し距離をとって近況を話して別れましたが、とてもうれしいことでした。本当は自分から気付ければもっと良かったのでしょうが。

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