今月の一言 2020年2月

 先日、久しぶりに御岳山と日の出山に行ってきました。その日の朝、急に思い立って登山の支度をし、今まで一度もやったことがないおにぎり作りに挑戦しました。三角の型にご飯を入れ、ちょうど筋子の醤油漬けがあったので中に入れ、ラップで包んで二個用意しました。海苔は別々にして食べる時に巻くことにしました。

 夏頃から膝から下の調子が悪く、普段からのトレーニングをサボっていたので、急に山に登るのはしんどいのではないかとケーブルカーに乗って少し楽をしてしまいました。山頂駅に降りると、御嶽神社の神域になり、心なしか空気もちがっていてひんやりしていました。神社に行く途中で日の出山方面にルートを変え、今まで何度も歩いた山道をゆっくりしたペースで歩きました。平日のせいか行きかう人もほとんどなく、遠くから聞こえる年の囀りを聞きながら歩くのはまさに山登りの楽しみの一つです。早く山頂に着いて昼ご飯を食べたいので、自然とペースが上がっていきます。

 ようやく山頂に着き、そこからの眺めは素晴らしいものでした。双眼鏡を持って行ったので、横浜方面から都心まで一望で、塾のビルまで見ることができました。しばらく見渡してから、自分で作ったおにぎりをラップから出した途端、しっかり握っていなかったせいか、ご飯がバラバラで筋子が飛び出していました。やはり、慣れないことはやるものではなく、コンビニで買えばよかったと後悔しました。それでも、山頂で食べる弁当は何故かとても美味しく、二つ目のおにぎりはラップの上からよく握って食べると、何とかおにぎりらしい味になっていました。

 本来ならば、山頂から御嶽山経由で大岳山に登るか、二の出町のつるつる温泉までのルートで帰るのですが、ケーブル下に車を停めてあるので、登って来た道を戻り、そのまま御嶽神社に行きました。今まで何度この石段を登ったか知れませんが、いつ来てもきつい石段です。参拝した後で、「大口真神(おおくちまのかみ)」というお札を二枚買いました。「オオカミの護符」とも呼ばれるもので、小さい頃、実家にはもちろん近所の絵の玄関や蔵の入り口に貼ってあり、とても懐かしいものです。

 帰路、「何でまた山に来たんだろう?」と自問しますが、「そこの山があるから」という有名な言葉とは程遠い答えのために登るのかもしれません。

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