今月の一言 2019年6月

 先日、釣り仲間である従弟から連絡があって、久しぶりに海に行こうということになりました。狙いは岸壁からエサの生きアジを使って釣るアオリイカです。実は、ここ一年以上全く釣れず、片道3時間かけて行っても、アタリ一つないこともありました。今回もこれだけ釣れない回数が多くなると場所の選定も難しくなりますが、何故か自然とホームグラウンドである西伊豆に足が向いてしまいます。ここは35年以上前からなじみの場所で、塾の夏の合宿をする宿があります。

 朝の9時に軽トラで家を出て、圏央道、東名、伊豆縦貫道を使って沼津の小さな漁港の近くでエサになる生きアジを買います。そこのアジは特別生きが良く、私たちの中では「おやじの店」で通っていて、以前は元漁師らしい不愛想なおやじが店番をしていました。その後は、ほぼ毎回美味しい回転寿司で昼食をとってから釣り場に向かいます。

 イカの釣れる時間は、夕方から夜ですが、曇っている時は日中でも釣れます。しかし、その日は午後2時から始めたので、ベストタイムまではまだ時間があります。夏が近くなると日が長くなり、余計に暗くなるのが待ち遠しくなります。竿を入れて1時間も経たない時、従弟のウキに変化が現れ、竿が大きくしなり、早くも良型のイカが釣れました。それからは、西伊豆の美しいサンセットを見ながら暗くなるのをひたすら待ち続けていました。私たちの仲間のルールでは、その日の竿頭(一番釣れた人)に撤収時間の決定権等が与えられます。つまり従弟が帰ろうと言えばおれに従わなくてはなりません。また今日もボウズ(釣れないこと)という言葉が暗雲のようにたちこめたその時、会心のアタリがきました。

 ハリにかかったイカは、ジェット噴射をして逃げようとします。竿も弓なりになり、網に入れるまでは安心できません。ようやく釣り上げると、1.5キロ位のいいサイズでした。これで従弟と竿頭が逆転し、結局、夜の8時まで釣り続け、ルールに従ってその日の夕食は私がご馳走になりました。やっとボウズから抜け出した最高の一日でしたが、手の指と甲を12カ所も磯ブヨに刺され、2,3日は痒くてよく寝られませんでした。今度は虫対策をしっかりやらなければなりません。

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