今月の一言 2019年5月

 毎年、4月頃から茨城の海に潮干狩りに行くのが楽しみです。鹿島灘の広大な砂浜では、天然のハマグリが獲れる場所があり、年によっていい時と悪い時がはっきりしていますが、海にいるだけでとてもいい気分転換になります。

 潮干狩りは有料の管理されている浜でやるより、無料で開放されている場所で獲るほうがはるかに楽しいです。釣り堀で魚を釣るのと同じ理屈です。もともと「キャッチ&リリース」という言葉は私の辞書にはなく、「キャッチ&イート」が基本です。もちろんサイズの小さいものは海に返します。

 茨城の海でのハマグリの獲り方は豪快です。干上がった砂浜で砂をクマデでかいても獲れますが、ほとんどの人は腰くらいまで海に入り、素足で腰と足をくねくねしながら独特の貝獲りダンスを始めます。足を砂に潜らせて足に触れた貝の感触で獲ります。初夏といっても海水の温度は一か月前のものですから、長く海に入っていると足の指の感覚がだんだん麻痺してきます。私はいつも薄いウエットスーツを着て、ダイビングのブーツをはいて海に入りますので、干潮のピークの時間の前後1時間位は何とか貝獲りに専念できます。一度ブーツを脱いでやったことがありますが、途端に足が凍りついてきてあきらめたことがあります。やはり地元の人にはかないません。

 潮干狩りの醍醐味は、何と言ってもクマデが貝に触れた時の感触です。音で表せば「カキン!」という感じです。高速道路を使って片道2時間以上かけて、収穫がゼロという日もあります。それでもいつかは大漁を夢見て通い続けるのも悪くありません。海でも山でも、自然と触れ合うことの良さは、家に籠っていたら味わうことができません。これからは気候もよくなり、外に出ようという気持ちが高まる季節です。自然の持つエネルギーを身体にたっぷり充電してから仕事や勉強に励んで行きましょう。

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