今月の一言 2018年11月

 先日、那須に行った帰りに、日光の手前の今市という駅で、久しぶりに蒸気機関車が動く姿を見ました。

10年位前に、函館で偶然通った道沿いで、遠くから汽笛を鳴らし、石炭を焚く煙をもくもくさせながら走って来る蒸気機関車を見て、思わず路肩に車を止めてしばらく眺めていたことがありました。石炭の煙の臭いは私たちの世代ではとても懐かしく、小学校の木造校舎の教室にあった石炭ストーブを思い出します。

 駐車場を探していると、報徳二宮神社で車を止めることができました。参拝をした後に、その境内の裏に

どこの小学校にも必ずあった背中に薪をしょって本を読む像の主、二宮尊徳の墓があり、お参りをしてから

今市駅に向かいました。今市駅は、黒を基調としたレトロな木造の駅舎で、早速入場券を買って構内に入り

ました。午後1時の発車まであと10分、勇壮な姿を写真に収めながら感激で胸が一杯になっていました。やがて汽笛が鳴ると、蒸気の音と共にもくもく煙を吹きながらゆっくりホームを滑って行きました。

 私たちが小学校の頃、まだ蒸気機関車が現役で走っている所がありました。八高線などでは時々目にする

ことがありましたし、拝島駅が新しくなる前までは、ホームの歩道橋には八高線の上部だけ黒くすすがこびりついていました。半世紀前までは、蒸気機関車に限らず、多くの乗り物が一生懸命走っていたように思い

ます。その姿は人間の視覚や聴覚だけでなく、臭覚までも刺激するまるで生き物のような存在でした。また

今度は、他の場所でゆっくり見てみたいと思います。いいスポットがありましたら是非教えて下さい。

最新記事