今月の一言 2018年7月

 先日、蛍狩りを楽しんできました。もちろん、蛍を追って捕らえるのではなく、鑑賞が目的です。今年の場所は、武蔵五日市駅から車で約10分、十里木の信号を右折し、道路から下に降りた所にある徳雲院というお寺の境内です。すぐ横を養沢川が流れ、川沿いに石畳の小さな遊歩道が整備されていて、カジカガエルの鳴き声が響き渡り、なかなかいい雰囲気です。土曜日でしたので、暗くなる前からお寺の駐車場は満車で、小宮ふるさと自然体験学校(旧小宮小学校)に車を止めて来た道を歩いて向かいました。自宅から車で30分足らずの場所に、こんな素晴らしい所があったとは全く知りませんでした。来場者のナンバーには、23区や横浜のものもありました。

 道からお寺の坂を下ると、すぐに目の前に川が見えてきます。まだ完全に暗くなっていないので、木の下の暗いところにポツリと灯りが見える程度で、本格的な乱舞までにはまだ時間がかかりそうです。その日は暑かったので、私だけ半袖で行ったのが大失敗でした。蚊やブヨなどの対策はしていったのですが、まさかこんなに冷えるとは思いませんでした。8時に近くなり目が暗闇に慣れてくると、だんだん光の数が増えていき、何とも言えない風情を感じます。

 気軽に行ける範囲に蛍を鑑賞できる場所があるというのは、とてもありがたいことです。しかし、ネット社会の影響で情報がどんどん拡散し、できれば秘密にしておきたい場所も、あっという間に知られてしまい、いつの間にか「穴場」ではなくなってしまいます。今後、人が多く訪れることによる環境被害も起こるかもしれません。私たち見る側も、少し距離を置いて優しく見守るようにすれば、また来年も同じ光景を楽しむことができるはずです。

 毎年、こうして蛍の鑑賞ができるのも、地元やボランティアの方々の地道な努力の賜物です。都市化の波により、子供の頃は当たり前の景色だった蛍の棲む環境が、完全に破壊されたりその数が激減していく中で、各地で蛍を復活させたり環境の保全に尽力されている方々には本当に頭が下がります。

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