今月の一言 2017年5月

 4月に入ると、遅かった桜の開花が一斉に始まり、入学式や始業式に花を添えました。今年は開花時期の天候が不安定で寒かったせいもあり、満開になるまでの時間がかかってしまったようです。

 5月の連休が近づくにつれ、あの嫌な花粉もいつの間にか消えていき、我々花粉症の人にとっては、本格的な春が到来します。外の仕事も苦ではなくなり、休日にはどこかへ行こうと虫が騒ぎ始めます。

 先週、秩父に花見に行ってきました。カーナビで目的地を検索すると、普段では高速道路を使う速くて便利なルートが第一候補で出てきますが、何と有料道路回避のルートが真っ先に出てきたのです。後で地図を見て調べると、確かに秩父へ行くには、圏央道や関越道を通ると、むしろ遠回りになってしまいます。青梅から山裾を通る道は、途中かなり狭い箇所もありますが、2時間もかかりませんでした。

 羊山公園では、咲き始めの芝桜を見てから、しだれ桜で有名な青雲寺に行きました。境内には樹齢600年と言われる県指定天然記念物のエドヒガンザクラをはじめ、約30本のしだれ桜が咲いていました。平日にもかかわらず、しだれ桜を目当てに多くの人たちでいっぱいでした。

 遅めの昼食を名物のそばで済ませ、帰路を走っていると、異様な山容が目につきました。秩父のシンボルである武甲山です。頂上から北側の斜面が削られ、セメントの原料である石灰岩を採掘しています。明治期から日本の経済を支えている重要な鉱山だそうですが、美しいものを見て満足した目に、木が一本も生えていない裸の山は、興ざめという言葉でしか表現できません。我々の生活も経済もそれなしではまり立ちませんが、毎年形が変わる山を見るのは忍びないので、何とかならないのでしょうか。

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