今月の一言 2016年8月

 毎年梅雨が明ける頃になると、庭に植えてあるベリー系の実が収穫できるようになります。まずはブラックベリーです。この木は手入れをちゃんとすれば実がたくさんなり、酸っぱいせいか鳥からも敬遠されるので、実が真っ黒に熟したら食べ頃です。好きな方はそのまま召し上がりますが、ジャムにすると酸っぱさが軽減されて初夏の香りがします。

 去年、ブルーベリーの新しい品種の木を買ってきて植えたところ、いい具合に実をつけました。しかし、小さな苗木の実は、なぜか鳥たちの格好の餌食となります。以前にもそれで失敗していますので、今回はその木をすっぽり覆ってしまう網を作って毎日見守っていました。早く熟す品種らしく、6月の後半から実がどんどん膨らみ、食べ頃となりました。さあ、明日は収穫しよう、と思った次の朝、まるで組織的に盗まれたように、まだ熟していない実はちゃんと残して、一粒残らずすっかりやられていました。賊は、何と地面から5センチ程度網が開いていた場所から侵入したのです。大切に育てた果実を盗まれる方の気持ちが良くわかりましたが、相手が鳥となると被害届を出すこともできませんし、今回は最後の詰めが甘かったこちらの負けを認めるしかありません。

 人の物を盗む行為は断じて許されませんが、それは人を中心とした社会の決まり事です。鳥たちはそれで利益を上げてるのではなく、あくまでも生きるために捕っているのです。しかし、納得をしてはいるものの、楽しみにしていた摘み取りができなくなり残念でたまりません。

 作物を育てることは、自然と相対することです。人から見れば果実が実る木は財産ですが、鳥たちから見ればそれは自然の中の一本に過ぎません。しかし、来年は少し頭を使って彼らを撃退するのではなく、寄って来ないような方策をたてなければなりません。

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