今月の一言 2016年5月

 我家には、常に10分針を進ませた掛け時計があります。目覚まし時計も3つあるうちの1つが、やはり10分進ませてあります。朝忙しい時の10分はとても貴重で、朝食を食べながら見るテレビの画面には、正確な現在の時間が写し出されています。それでも、10分進んだ時間を基準に準備を進めていくと、途中で何か忘れ物があったりしても慌てることがなく、電車に乗り遅れたりすることも少なくなります。毎朝、その時計にお世話になった、今年の3月に大学を卒業し、4月から家を出て社会人になった娘が、自分で朝ちゃんと起きて仕事に行っているのかとても心配です。ついこの間までは、朝寝坊な娘にとても苦労しましたが、、4月からはようやくそんな気苦労からも解放されました。

 私は遅刻することが大嫌いで、待ち合わせなどでは「5分前精神」どころか、「10分前精神」で臨むように心掛けています。真面目だからと言うのではなく、時間に間に合わないと不安になるからです。小学校の頃から行事(遠足など)があると、まず目覚まし時計は不要でした。必ず1時間前には起きられますが、その分睡眠時間が少なくなり、結果としてよく車酔いをしていました。中学生になる頃には車酔いは克服しましたが、今でも時間より早く起きてしまう癖はなかなか直りません。しかし、だんだん歳をとっていくと、身体がついていかないことがあります。

 朝起きたばかりは、まだ頭の中が完全に覚めていませんから、毎朝しなければならないことをやることで精一杯で、他の事を考えている余裕がありません。まさに時間に追われているという感じになります。食事も昼食や夕食ほどゆっくり摂ることができず、時間だけを気にしながら口の中に放り込みます。休みの日でも、いつもの朝の感覚が抜けず、つい早食いをしてしまいます。外の景色を見ながらゆっくり一日の始まりの食事を楽しむ、いつかそんな生活をしてみたいです。その時にはもう時計を気にする必要もなくなることでしょう。

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