今月の一言 2021年3月

 今年は2月に入ってから、平日に西伊豆に通っています。目的はイカ釣りで、25年位他の獲物は狙わず、イカ一筋でやってきました。三桁を優に超える釣行で、その三分の一は手ぶらで帰って来る、いわゆるボウズでした。片道3時間以上かけてお土産なしで帰るのは寂しいことです。それでも、静かな夜の海を見ながらの釣りは、一度やると癖になるほど楽しいものです。暗闇から何が釣れるのかワクワクする気持ちは、まさに夜釣りの醍醐味です。

 25年位前に、塾の職員たちで行った西伊豆の雲見で初めてイカを釣ってから、この釣りにはまってしまいました。夏の合宿で、生徒が釣ったアジをエサにしてアオリイカを釣ったことがありました。真っ暗な海に浮かぶ赤色の電気ウキが不自然な動きをした後にゆっくり沈むと、それがイカのアタリです。ここからが期待と緊張が入り混じる最高の時間になります。その時の状況に合わせて30秒から60秒位カウントしてから竿を合わせると、逃げるイカの動きが竿に伝わってきます。ゆっくりタモ網に入れるまでは油断できません。釣ってよし食べてよしはまさにイカのことです。

 外道という言葉があります。一般的には悪い意味を表しますが、釣りの中では目的の魚以外に釣れた魚を指します。私も今までイカを釣りに行ってスズキ、シイラ、タチウオ、高級魚のハタ、そしてグロテスクなウツボや、魚ではありませんが、カモメやウミウなどの海鳥も釣れました。海鳥が釣れるとちょうど夜空に凧を揚げている感じになりますが、わかる人から見ればとても滑稽な姿です。

 去年の11月頃から調子が珍しくとても良く、2月の後半には60㎝を超えるヒラメが外道として釣れました。私も今までこんな大きくまともな魚を釣ったことがないので、しばらくは足が震えていました。とても自分ではさばけないので、雲見の定宿に連絡してさばいてもらいました。その日は早目に切り上げ、堂々と凱旋することができました。

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