今月の一言 2021年2月

 今年の成人の日は寂しい日になりそうでした。毎年、その日には二十歳になった卒業生が晴れ着を着て塾に集まります。5年前に中学校を卒業した生徒たちの晴れやかな姿を見るのは、私たちの何よりの喜びでした。写真を撮ったり、昔話に花を咲かせたりと、その日は多忙な一日にもかかわらず、塾に挨拶に来てくれることは本当にうれしいことです。

 今年は去年から続くコロナ禍のため、「二十歳を祝う会」はやむなく中止となりました。成人式はもちろん、同窓会なども軒並み中止となり、同級生とは時間を決めて顔を合わせたりと、何とも可哀そうな成人の日になってしまいました。それでも、卒業生が8人挨拶に来てくれました。お互いマスク姿というのは少し変な気がしますが、この状況下では致し方ありません。卒業生たちも決して長居はせず、ちゃんと大人としての行動をとれることにとても安心しました。この学年は比較的人数が少なかったので、卒業して5年が経ちましたが、一人ひとりの顔をちゃんと覚えていました。

 塾を始めて43年、多くの生徒との出会いが一番の宝物です。いつもは塾内では教師と生徒の関係ですが、年に何度か行われる行事では一緒に行動することによって、普段お互いに気付かない一面に触れることができるのはとてもうれしいことです。生徒にもそれぞれ勉強と同様、得意不得意なことがあって、授業中に見せなかった意外な姿を行事等で見せてくれます。特に夏の合宿などで寝食を共にすると、驚くほど短期間で信頼関係が構築され、教室に戻ってからの学習にもい影響が出てきます。

 去年はコロナ禍により、当校の最大の行事である夏の合宿が中止に追い込まれました。40年近く続いた夏の合宿が途切れたことは今までにありませんでした。バンガローを使ったキャンプに始まり、バス旅行、そして定番の雲見の夏の合宿、その間に10回沖縄サマーツアーを企画し実現させたこともありました。

 早くコロナが終息し、閉ざされた今の日常から抜け出し、またいつもの穏やかな生活が戻って来るのを切に願います。

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